第三回 「メンテナンスの日々」

こんにちは。

今回は眠っていたプラテン機の“メンテナンス”についてお話ししたいと思います。

 …工場の片隅に鎮座しているプラテン機の所へ。

保護されていた養生カバーを外して改めて眺めてみました。

表現するのが難しいですが、真っ黒なボディに色々なパーツ、ゴムローラーや金属のローラー、配管や握り部分などには銅や真鍮、アルミやメッキ処理がされておりパーツによっては‘管楽器’にも見えたりします。そして、何ヶ所かにシリンダーがあり、側面には大きな車輪のような円盤に駆動させるためのベルトが付いています。

機械でありながらも芸術的な一面もあり、一言で例えるなら「蒸気機関車」。いろいろな方達がこう表現していますが、まさにその表現がぴったりに思います。

 業務が終わった後や休みの日に時間を作り、メンテナンスを進めてきましたが、やはり、昔の機械ですから傷んでいる所も多々ありました。

まず、取り外す事の出来るパーツは全て取り外し、分解出来るものは分解し、フィルターなども掃除してベアリングやネジなど可動部分にも全てグリースアップを行ない、ホース類、パッキンなども劣化していたので交換したり、給油ラインの配管が一部寸断されている所も見つかったので修理を行いました。ゴムローラーも硬度が上がっていたので新しいローラーに交換し調整を行いました。

このような一連の作業を行った事で、‘愛着’がさらに深まり、またプラテン機の‘構造’もかなり理解できたように思います。

 最後に、全体の汚れを落としながら磨き上げる作業を繰り返し、“漆黒色”のボディが蘇り、再び活版印刷機がかつての“輝き”を取り戻しました。

こうして、ようやく電源を入れる所までたどり着きました。

 …いよいよ「活版印刷機が長い眠りから再び目覚める時」がやってきました。

 続きは次回で…。

それでは。