こんにちは。
今回は、ふたたび動き出した活版印刷機についてお話ししたいと思います。
いよいよプラテン機に再び電源が入る時がやってきました。
ブレーカーを入れ、機械のメインスイッチをONに入れると、側面にある大きな円盤が動き出しました。
操作レバーを握り様子を見ながらゆっくり作動させてみると…。
…見事に動き出しました。シリンダーの伸縮に連動して色々な部品やローラーも動きはじめ、紙を咥えるグリッパ―も‘風車’のように回転しました。
このような動作にギヤの音や、エアーを吸ったり吐いたりする動作音も加わり、まさに“蒸気機関車”のようです。
一通り動作を確認した後、インキを入れて凸版を取り付け、紙をセットして、いよいよ“試し刷り”です。
ボタンを入れると、エアーによって用紙がさばかれて浮かび上がり、‘サッカー’と呼ばれる吸引装置が用紙を吸上げ、その用紙を‘グリッパ―’が掴んで版の位置まで回転し、凸版の位置で止まった後、圧胴にてプレスされ、圧胴が離れるタイミングでグリッパ―が再び回転して排紙台の所で用紙を離します。ここまでが一連の印刷の動作です。
今回は、私の名刺で試し刷りを行いましたが、刷り上がった印刷物を手にとってみると…想像以上の仕上がりに驚きました。
少し厚めの紙に、強めの印圧をかけて凹みを表現してみましたが、版からの再現性も素晴らしく、細かい線や絵柄もはっきりと印刷されており、凹みによる印刷面の陰影も生まれ、手触りも新鮮でとてもお気に入りの名刺が出来上がりました。
今後も、引き続き活版印刷機の技術と可能性をさらに追求し、実際に印刷した作品をご紹介しながら、皆さまに活版印刷の魅力を沢山お伝え出来ればと考えております。
以上、4回に渡り“活版印刷”についての私たちの想いや復活するまでのエピソードを稚拙ながらご紹介させていただきました。
このブログを通して、皆さまに活版印刷の素晴らしさを知っていただき、ご興味を持っていただけたなら幸いです。
活版名刺はもちろんの事、ポストカードやショップカードetc…、お客様のイメージと想像力をぜひ活版印刷で形にしてみませんか?
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